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エターナルサンシャイン

映画/演劇


# まずは,ネタバレ無し
素直に面白かった.さすが話題作って感じ.
最初しばらくは分からないけど,中盤以降は先の見える展開というか,
こうなったら,そうなって,そうなるんだろうなぁ,
っていう思った通りに進行していく感じがした.
同脚本のマルコビッチの穴に比べると,
「奇抜さ」より「純愛+ちょっと不思議」って印象を持った.
とはいえ,話の展開は十分に濃厚で,2つの時間軸を交錯させつつ,
いくつかの伏線が一本にまとまっていく感じは非常に心地よかった.
あと,このストーリーを良く映像化出来たなぁって事にも感心した.


ところで,実は一番印象的だったのは,
ジムキャリーってこんなに格好良かったっけ?」
って事.
何というか,ほとんど表情を変えない.
# ジムキャリーにしては,って意味で.
一個前のブルースオールマイティが,
かなり「顔面ゴムゴムの実」だったので,正直,最初しばらくは,
主人公がジムキャリーだとすら気づかなかった.


# 以下,モロネタバレ有り
(読む場合は,↓範囲選択をして反転して読んでください)

で,この映画テーマについて思ったこと.
何というか,展開は面白いんだけど,何が言いたかったのか良く分からなかった.


ニーチェの詩の引用「忘却は前進を生む」って言葉の是非をどう捕らえるか.
恐らく「忘却は前進を生むとは限らない」的なテーマだったのかなと思っている.
少なくとも自分は,忘却は逃げでしかないと思うし,辛い事があれば,
その出来事はナイフでしっかり胸に刻んで,一生背負って生きるからこそ,
成長があるんだと思う.
そういう考えだから,この映画テーマをこう捕らえたのかも知れない.


で,ちょっと疑問に思ったのは,この映画オチ
まぁ,ジョエルとクレムは仲直り,チャンチャン.ってのは想像に難く無かったけど,
ジョエルは,クレムと結婚して子供をもうける事に対して,かなり疑問を持っていた.
そりゃ,夜3時まで酒飲んでて,どこの誰と何をしてたのかも分からない女性とじゃ,
当然そうだと思う.
で,お互いそこら辺のことも全部忘れて,また,付き合いなおしたら,
その後の結果は,見えているんじゃ無い?とか思う.


つまり,「忘却は前進を生むとは限らない」というテーマなら,
このエンディングは,「忘却の結果,不幸は繰り返される」だと思う.
これって,一見ハッピーエンドだけど,その先考えたらバッドエンドだよ.