いとしさと切なさとmml

By ホッテントリメーカー

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こうですか?わかりません!><

mmlがこの先生きのこるための音源について

mmlの仕様は音源に大きく依存する.前も書いたけど1シーケンス1音が前提のmmlmidiなどのモダンな電子音源と相性が悪い.その点においてmmlの活路は古い電子音源のエミュレーションをベースにした懐古的ニーズにあると考えられる.

古い電子音源

まず,エミュレートする音源について考えてみる.具体的に1)録音した波形データを使わない,2)物理的な音発生器を用いない,3)電子音源を以下に列挙.

  • PSG音源
  • FM音源
  • 電子オルガン
  • アナログシンセサイザー
  • フォルマント合成
  • 物理モデル音源

うーん,意外に少ないけど,こんなもんなのかなー.見落としがありそう.
mckはPSGそれもファミコンに特化.TSSCPはPSGベースだけどFM変調接続機能によってFM音源をカバー.FlMMLもPSGベースだけど減算式合成を導入することでアナログシンセをエミュレート.あとフォルマント合成は電子オルガンにも応用できるかもしれない.
音源の特徴を考える上でどこにウェイトを置くかというのは非常に重要だけど,上述のような現状を考えると「ファミコンが再現できてフィルタも掛けられるFM音源.鋸波も有るよ」ってのが,きのこる先生の音源の要素かも.

懐古的ニーズ

次にニーズについて.mck界隈を見ると,古いゲーム音楽の再現と,ファミコン音によるオリジナル曲/カバー曲が多数発表されている.また,TSSCP界隈を見ると,アーケードや16bitPCのゲーム音楽再現が多数ある.草の根BBS時代のFM音源mmlでは,この他に様々なオリジナル曲/カバー曲がある.FlMML界隈についてはまだこれからだけど,フィルタを使ってTB303やTR909/808サウンドを再現した曲が出てくるかもしれない.
原曲再現のニーズに応えるには,ある程度音の再現性を保障しないといけない.再現すべき音源は,OPM,OPN系,OPL系(MA系含む),APU辺りが必要か.
一方,mmlを作る側からすると,自分の慣れした親しんだ環境と音色パラメータの互換性があると嬉しい.また,データベース/ノウハウが充実している音源との互換性を持たせると,立ち上がりが早くなる.ただし,パラメータの互換性は,あっち(例APU)が立てばこっち(例OPM)が立たずなので,どの音源のどの部分を選択していくかという問題になる.職人数/ノウハウから見ればOPMやOPNAをベースにするのが妥当か.ファミコン限定ならmckが優位.そもそもパラメータ互換性についてTSSCPユーザーをばっさり切り捨てるのは,人としてどうか.それはともかく,TSSCPも大分ノウハウが積まれてきている.

音源の限界

制限が厳しい音源では,ここが限界という位置がある程度見えてくるため,限界ギリギリで音を鳴らすという別ベクトルの楽しみ方が生まれる.mckや,16bitPCのFM音源mmlに比べ,TSSCP界隈では,オリジナル/カバー曲が少ないのは,制限(特に同時発音数)が緩いせいじゃないだろうか.
制限というのは,モチベーションにおいて結構重要なファクターじゃないかと感じる.例えばTSSCPコンペを開催するなら,文字数制限とかやると大分メリハリが出てくると思う.「たったこれだけの文字数でこんな事が!!」みたいな.
機能の制限は,当然,多機能性と表裏一体なので,どの程度が妥当かというのは非常に難しい.”#PROGMA APU”とか”#PROGMA OPM”とか,mml内で自分で自分に制限を課する (代わりに再現性向上とか) という手のも考えられるけど,そのニーズが本当にあるのかは判らない.